歴史的価値のある文化財を、未来へどう繋いでいくのかーー。
文化財の維持管理や修繕に加え、「防災」という未来への投資には大きな資金がかかり、所有者や保存活動に関わる皆様の悩みは尽きません。公的な補助金だけでは限界がある中、新たな資金調達と仲間集めの選択肢としてクラウドファンディングが注目されています。
本ウェビナーでは、国指定重要文化財「旧矢中邸」の保存活動を行う「NPO法人“矢中の杜”の守り人」理事の井上氏と早川氏を招き、クラウドファンディング準備の舞台裏、文化財の維持保存や災害への備えについてお話しを伺います。
文化財の所有者の方、維持管理における資金調達にお悩みの方は、ぜひこの機会にご参加ください。
内容
- NPO法人“矢中の杜”の守り人について
- プロジェクトを準備する段階で必要になったこと
- 資金調達について(クラウドファンディングを選んだ理由)
- 実際にクラウドファンディングをやろうとしてから募集開始するまでに必要だったこと
- クラウドファンディング終了後の動き
- 今後の展開について
登壇:
井上 美菜子(NPO法人"矢中の杜”の守り人 理事長)
NPO法人“矢中の杜”の守り人理事長。大学生時代につくば市北条地区のまちづくりに関わり始め、大学院生時代に“矢中の杜”の活動を開始。邸宅の調査研究を行い、修士論文にて邸宅の文化財的価値の評価をまとめる。その調査研究結果をもとに邸宅の文化財登録申請を行うほか、震災や竜巻被災からの復興、邸宅の積極的な保存活用に尽力。NPO創設時より副理事長兼事務局長を経て、2017年から現在まで理事長を務める。
早川 公 (NPO法人"矢中の杜”の守り人 理事)
研究者・社会活動家。学生時代に筑波山麓地域のまちづくりに関わり、2010年に”矢中の杜”の守り人を設立。2015年から地域志向教育の教員として宮崎、福井、大阪の大学を渡り歩き、現在は東京大学先端科学技術研究センター特任准教授。専門は応用人類学、まち(地域)づくり論。准認定ファンドレイザー。単著『まちづくりのエスノグラフィ——《つくば》を織り合わせる人類学的実践』(春風社、2018年)。
モデレーター:
村山 藍里(READYFOR株式会社)
1996年生まれ、京都市出身。同志社大学法学部卒業。キュレーションアプリ企業、EC企業を経て、2022年よりREADYFORに参画。クラウドファンディングを伴走サポートするキュレーター職。これまでに、美術館・博物館、神社仏閣、伝統芸能、文化財、鉄道、酒類、その他地域案件などを中心に、幅広いプロジェクトを担当。